禅にまつわる「言葉」のエッセイ。
今回は第2弾といたしまして、「行脚(あんぎゃ)」についてをお送りいたします。
筆者のつたないつぶやきとして、楽しんでいただければ幸いです。
こんにちは「harusuke」と申します。
2012年駒澤大学卒業後、禅の修行道場で修行経験を積み、現在は都内に暮らしております。
さて、我々は寝て起きると「昨晩食べたもの」がきちんと消化されています。
それではその食べたものを寝ている間に消化してくれたのは果たして「私」でしょうか?
ようこそ、真実を探求するブログ「禅の旅」です。
行脚とは?
行脚とは一般的に言えば、仏道修行のために、僧侶が諸国を歩き回ることです。
よく「雲水さんが行脚する」と言いますよね。
「雲水行脚」、「行脚雲水」という四字熟語にもなっているくらいです。
行脚の使い方
それでは何故「雲水さん」は仏道修行のためにこの行脚をしなければならないのでしょうか?
それは真実の道を追求し、世の人のために生きる「雲水さん」だからこそ、自らの目や耳で感じるなど、自らの実体験が大切となるからです。
またこの「雲水さん」だけでなく一般の方でも、ある目的のために諸国や地方を巡り歩くときなどにこの「行脚」という言葉が用いられるようになりました。
例えば諸国を旅する事を「諸国行脚」と言ったりしますし、最近では「おいしいパンを求めて地方を行脚した」などといった使われ方もしており、広く一般的にこの「行脚」という言葉が用いられるようになったんですね。
行脚僧の服装
本来この「行脚」は「雲水さん」が真実の道を求めて諸国を歩き回ることをいいますが、その際「雲水さん(僧)」には定められた服装というものがあります。
上のイラストを見ても分かるように、まず「紺の衣」を着て、「白い脚絆」を履きます。
首には「頭陀袋」をさげ、前には「袈裟行李(けさごうり)」をかかえる。
そして「網代笠」を手にもてば、いざ出発。
今でもこうした服装をした「雲水さん」を見かけたりしますね。
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