禅にまつわる「言葉」のエッセイ。
今回は第1弾といたしまして、「雲水」についてをお送りいたします。
このシリーズはこれまでと違い、短くて気軽に読める物です。
筆者のつたないつぶやきとして、楽しんでいただければ幸いです。
こんにちは「harusuke」と申します。
2012年駒澤大学卒業後、禅の修行道場で修行経験を積み、現在は都内に暮らしております。
さて、我々は寝て起きると「昨晩食べたもの」がきちんと消化されています。
それではその食べたものを寝ている間に消化してくれたのは果たして「私」でしょうか?
ようこそ、真実を探求するブログ「禅の旅」です。
雲水とは?
雲水とは、雲自水由(うんじすいゆう)、行雲流水(こううんりゅうすい)、浮雲流水(ふうんりゅうすい)の略称です。
雲水の意味とは?
この「雲水」という言葉は修行僧に用いられる言葉ですね。
よく、修行僧のことを「雲水さん」と呼ぶのはその為です。
さて、空飛ぶ「雲」は自由ですね。
或いは地に流れる「水」も何のさまたげもなく自由であります。
「善悪の間を流れる水」とはよく言ったものです。
そういった法の規則や人間の価値観に縛られず、どこまでも自由自在の境界、境地のことをこの「雲水」といいます。
大自然は何一つとってもそうですね。
何にも縛られる事無く、その場でただひたすらに真実を行じている。
つまりは我々人間もそうなんですね。
何にも縛られない「大自然の一員」なのですから。
本来、「雲」や「水」のようにどこまでも自由な命を生きてるわけですから。
それなのに価値観や人の評価に始終している。もったいないものです。
雲水の生活
それでは「雲水」さんたちの生活とは一体どのようなものでしょうか?
ここでは簡単な紹介にとどまらせていただきますが、代表的なもので以下のような行事を「雲水」さんは日々行っております。
- 振鈴
- 洗面
- 坐禅
- 諷経
- 行鉢
- 作務
- 開浴
- 托鉢
普段あまり聞き慣れない言葉もでてきましたね。
詳しくは以下の記事を参考にして頂ければと思いますが、日々「雲水」さんたちはこうした厳しい修行に励まれているんですね。
自由とは相反する、非常に厳しい修行生活に励まれているんです。
しかしその厳しい修行を経験するからこそ立派なお坊さん、ひいては長い人生において何にも縛られない、自由な生活を送ることができるようになるんです。
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