道元禅師にまつわる「言葉」のエッセイ。
今回は第⑳弾といたしまして、「古仏(こぶつ)」についてお送りいたします。
筆者のつたないつぶやきとして、楽しんでいただければ幸いです。
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目次
古仏とは?

「古仏(こぶつ)」とは本来、過去の仏祖、或いはすぐれた祖師に対して用いられる言葉で、正法を伝えて来た祖師に向けられる尊称です。
これは正法を伝えて来た祖師に向けられる尊称であり、滅多に用いられる言葉ではありません。気軽に使える言葉ではないということですね。
偉大な祖師の中でも、本当に限られた方にしか用いられない言葉でもあります。
永平古仏
道元禅師にとっても、この「古仏」という言葉でお慕いになる方は厳選されます。
例えば「曹渓古仏」、「宏智古仏」、「趙州古仏」、「投子古仏」、「洞山古仏」、「如浄古仏」がそれに該当します。
道元禅師が本当に心からお慕いになられて、尊敬された方というのはあまり多くなかったと言えるでしょう。
そんな道元禅師も自身の後を嗣ぐ弟子たちや、現在の我々によって「永平古仏」と慕われるようになっております。
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