harusuke– Author –
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不思量底とは?
道元禅師の『普勧坐禅儀』は、在家の者、出家の者問わず普く人々に「坐禅」とは何か?その坐禅の「意義」と「作法」についておしるしになった「坐禅の奥義書」であります。 その『普勧坐禅儀』の一文で次のようなものがあります。 箇(こ)の不思量底を思... -
「本来の命を生きる為に坐禅を行う」普勧坐禅儀に学ぶ㉑
本記事では道元禅師がしるされた『普勧坐禅儀』について学んでいきます。 今回は、 箇(こ)の不思量底を思量せよ。不思量底(ふしりょうてい)、如何(いかん)が思量せん。非思量。此れ乃ち坐禅の要術なり。 という部分を読んでいきます。 それではまず... -
「坐禅における正しい呼吸法とは?」普勧坐禅儀に学ぶ⑳
今回は、 鼻息(びそく)、微かに通じ、身相(しんそう)既に調へて、欠気一息(かんきいっそく)し、左右搖振(ようしん)して、兀兀(ごつごつ)として坐定(ざじょう)して、 という部分を読んでいきます。 それではまず初めに前回の、 のポイントを振... -
「道元禅師がお示しになる正しい坐禅作法とは?」普勧坐禅儀に学ぶ⑲
本記事では道元禅師がしるされた『普勧坐禅儀』について学んでいきます。 今回は、 尋常(よのつね)、坐処には厚く坐物(ざもつ)を(と)敷き、上に蒲団を用ふ。或(あるい)は結跏趺坐、或は半跏趺坐。謂はく、結跏趺坐は、先づ右の足を以て左の腿(も... -
「瓦をいくらみがいても鏡にはならない」普勧坐禅儀に学ぶ⑱
本記事では道元禅師がしるされた『普勧坐禅儀』について学んでいきます。 今回は、 作仏を(と)図ること莫(なか)れ。豈に坐臥に拘(かか)はらんや。 という部分を解説していきます。 それではまず初めに前回の、 のポイントを振り返りたいと思います。... -
道元禅師にまつわるエピソード、「紫の衣」について
人間には欲があります。地位を獲得したい。名誉を獲得したいというような欲。 そんな地位や名誉とは縁遠い山奥の地で、多くの弟子達と坐禅修行に励み、自身の生涯を「坐禅」に捧げてこられた道元禅師。 そして真実の追求のために、ただひたすら「坐禅」に... -
「生命の実物のしっぱなし」普勧坐禅儀に学ぶ⑰
今回は、 心意識の運転を停(や)め、念想観の測量(しきりょう)を止(や)めて、 という部分を解説していきます。 それではまず初めに前回の、 のポイントを振り返りたいと思います。 前回のポイント 道元禅師の言う「参禅」とは「坐禅」のことをさす。 ... -
坐禅に関する大きな疑問選!一つずつ分かりやすく解説します。
「坐禅」をひたすらに実践し続ける事の重要性(只管打坐)をお説きになった道元禅師。「坐禅」こそが悟り。このような思し召しであるわけです。 「坐禅」を行う事は「生命の実践」、「仏行」とも言われております。 今世界中でブームを巻き起こしているこ... -
自宅で簡単!誰でも出来る「坐禅」の仕方について
道元禅師がおすすめになる「坐禅」。 我々は生まれながらに仏であるにも関わらず、なぜ修行をしなければならないのか? このような疑問を当時の若かりし道元禅師はいだきました。そして中国へ赴き、そこで正師となる如浄禅師と出会い、さらに様々な経験を... -
「坐禅における心構えとは?」普勧坐禅儀に学ぶ⑯
本記事では道元禅師がしるされた『普勧坐禅儀』について学んでいきます。 今回は、 夫れ参禅は静室(じょうしつ)宜しく、飲飡(おんさん)[飲食(おんじき)]節あり、諸縁を放捨し、万事を休息して、善悪(ぜんなく)を思はず、是非を管すること莫(なか...